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翻訳の間違った考え

翻訳者の方で自分はトリリンガルだから3ケ国語の翻訳をしていると書かれているのを見たことがありました。
全くの間違いでは有りませんが、翻訳を業務としている翻訳者は、ネイティブ翻訳以外の翻訳は断るのが普通です。
友達や、ボランティア、納得した依頼者以外には問題が有ると世間では言われている事なので説明致します。

例えば、英語・日本語・中国語(簡体字)が分かる、アメリカ人翻訳者がいたとします。
この場合のネイティブ翻訳は、
日本語から→英語への翻訳 又は、中国語(簡体字)から→英語への翻訳 この2カ国語から出来上がりが英語のものがネイティブ翻訳になります。

反対方向(英語から→日本語や中国語への翻訳)の翻訳はネイティブ翻訳ではありませんので、この場合プロの翻訳者は翻訳依頼を断るのが普通です。
中国語(簡体字)と中国語(繁体字)もそれぞれのネイティブが翻訳することになります。

翻訳は、翻訳者により仕上がりが変るのが普通です。(間違いと言う意味ではありません。)
翻訳者の、教育レベルや翻訳経験、人生経験などで仕上がりが変わりますが、最低限の条件が母国語への翻訳をすると言うネイティブ翻訳なのです。
たとえ自分や周囲の方が3ケ国語ともの上手いと言ったとしても、それがプロ翻訳の基本なのです。
もし母国語よりその他の言語の方が上手いとなれば母国語の教育レベルに問題があり翻訳者として失格です。
自分が日本語とその他の言語が分かる場合、良い翻訳にできるのは、どちらの言語に翻訳する場合かで分かると思います。

日本語と英語が分かる日本人翻訳者は英語から→日本語への翻訳がネイティブ翻訳になります。
英語翻訳の資格は、何語から何語への翻訳かが決められています。

過去に5ケ国語を操るアメリカ人翻訳者(英・日・西・伊・仏)がいたのですが英語への翻訳以外はチエックはしますが元の翻訳はしませんでした。
また、日本語→英語翻訳者に日本語への翻訳を頼むと断られるのが普通です。(プロ翻訳者としての自覚がある場合です。)

依頼される場合は
翻訳は何でも同じと考え、ネイティブ翻訳も逆方向の翻訳もプロの翻訳も、学生、経験の無い翻訳も外国の方であれば外国語さえ話せば全て同じと思うのだけはやめて欲しいものです。(それは依頼者様の信用の為にも必要な事ではないかと思っています。)